2019年春にダイソーで購入した我が家のフィカス・ウンベラータ。
5センチほどの幼木から育てていたので、切るのが忍びなく、曲げる勇気もなく、あるがままにまっすぐとすくすく育てていたら、4年目となる今春、約2メートルに成長しました。
100均観葉植物を大きく育てたい!という方はこちらの記事を合わせてどうぞ↓
成長は嬉しいのですが、2メートルともなると上の方の管理も行き届かないし、樹形もひょろっとしていてかっこ悪いので、いよいよ剪定しよう!と思い立ちました。
私にとって剪定は2回目。ただし、1回目は夫がひっくり返して折れてしまったフィカス・アルテシマの幼木を手入れしただけなので、本格的な剪定は今回が初めてです。
ちなみに、ウンベラータを剪定しないと、どうなるかというと…
我が家のように、ひょろひょろと細く、上にまっすぐ伸びていってしまいます。
それだと管理もしづらいし、形もあまり魅力的とは言えません。
また、すでに剪定して枝分かれしている木でも、葉っぱが生い茂って密集すると、日の光が当たらない葉ができたり、通気性が悪くなったりして株が弱くなったり、病害虫が発生しやすくなってしまうので、定期的に剪定しなければいけないんです。
今回は、私の剪定レポートとともに、適切な剪定時期や必要な道具についてもご紹介していきます。
観葉植物初心者さんに参考になれば嬉しいです!
我が家のウンベラータの状態
大きく成長した4年目のウンベラータ。
鉢の底から既に根が出てきているところからも、根がパンパンになってきているのが分かります。
そこで、今年は剪定と植え替えをしていきます!
約2メートルあるので、先に剪定を行い、枝や葉が安定して成長してきたら植え替えます。
- 4月 剪定
- 5~6月 植え替え(鉢を7号→8.5号に)
適切な剪定時期
剪定に向いている時期は4~9月。
この時期はウンベラータの生育期でもあるため、剪定した後に新芽が伸びていきやすいんです。
だいたい最高気温が20度以上になったころが目安です。
ウンベラータは寒さに弱いので、この時期以外に剪定をすると、回復できず弱ってしまうことがあります。
寒くなる前までに回復できるように遅くとも9月までには剪定しましょう。
必要な道具
剪定するために必要な道具は以下の通り。
- 剪定ばさみ
- ティッシュ
- 新聞紙
- 軍手
- エプロン(汚れてもいい服でもOK)
- (幹の太さによっては)癒合材
- アルコール
剪定した枝を挿し木する場合は、以下の道具も用意しましょう。
- 水差し(瓶などで代用可能)
- 赤玉や鹿沼土などの養分の入っていない土
- 底鉢石
- 鉢
剪定ばさみ
植物を切るときは、専用の剪定ばさみを使用しましょう。
普通のはさみは剪定ばさみに比べて切れ味が悪いので、切り口がガタガタになってしまい、剪定後に上手く育たなくなる可能性があります。
1度の剪定でも、枝だけでなく葉を切り落とすのにも使いますし、何かと活躍するので買いそろえておくと良いですよ。
太い枝を切る場合は、刃の片側が太くなっている剪定ばさみがオススメです。
ちなみに、私はホームセンターで2000円弱の剪定ばさみを使っています。
ティッシュ・新聞紙・軍手・エプロン
ウンベラータを始めとする「ゴムの木」の仲間は、切り口から白い粘性のある樹液が垂れます。
切り口はティッシュ等で数回ふき取ればOKです。
ただ、万が一カーペットや洋服につくと取れづらいので、床に新聞紙を敷いたり、エプロンを付けたり、汚れてもいい服を着ておきましょう。
また、ゴムの木の樹液はアレルギー反応を引き起こし、かぶれる場合があるので、軍手などをして樹液が直接肌につかないように気をつけてくださいね。
癒合剤
癒合剤は、切り口を保護するための、合成樹脂などを主成分とする薬剤です。
剪定した後に切り口をそのままにしておくと、水分が蒸散して乾燥したり、雑菌が入り込んで植物が弱る原因になります。
太い枝や幹の場合は癒合剤の使用をオススメします。
消毒用アルコール
剪定ばさみや切り口を消毒するのに使います。
切り口に雑菌が付着すると、切り口から腐り、枯れてしまうこともあります。
剪定ばさみは事前にアルコールで拭いて消毒しておきましょう。
消毒できればウェットティッシュでもスプレータイプでも大丈夫です。
また、農家の夫曰く、剪定した切り口も消毒しておくと雑菌などが入らず良いそうです。
実際に剪定しよう
道具を用意したら、いよいよ選定していきましょう!
剪定の手順は以下の通り。
- 理想の樹形をイメージして剪定する場所を決める
- 剪定する
- 癒合剤を塗る
- 切った枝を挿し木する
理想の樹形をイメージして剪定する場所を決める
ウンベラータのかっこいい樹形は上に行くほど広がるような形。
アルファベットで表すと「Y」って感じ(笑)
上の画像のようにY字を中心に、枝葉がついていくイメージです。
一方、我が家のウンベラータは思いっきり「I」。
これをY字にするには、幹を途中で切って、脇芽を出していくことになります。
どこから脇芽が出るかはある程度予測できます。
植物には成長点というものがあるのですが、ウンベラータはそれぞれの節のすぐ上にあり、そこから脇芽が出てきます。
ウンベラータは剪定すると、剪定した箇所のすぐ下の成長点と、その下の成長点から脇芽が出てきます。(株の元気度合いによっては2本だけじゃなく、もっとたくさん脇芽が出る場合もあるそうです。)
上の画像だと、青いところを切ると黄色いところから脇芽が出てきます。
今回は「I」から「Y」にするので、脇芽が出てくる高さと向きを考慮し、腰と胸の中間の高さ約1メートルほどの箇所を剪定することにしました。
上手くいけば綺麗なY字になるはずです。
剪定する
いよいよ切りましょう!
下に新聞紙を引き、かぶれ防止の手袋をつけ、アルコールで剪定ばさみの刃を拭きましょう。
剪定する場所は成長点の1センチほど上。
剪定する場所が決まったら、そこに刃を当てて、グリップを思い切り握ります。
ショート動画にしてみたので、ぜひご覧ください!
切り口から樹液が流れ出てくるので、ティッシュなどで何度かふき取りましょう。
剪定したら葉っぱを1~2枚残し、後は全て切り落とします。
たくさん葉っぱを残すと脇芽よりも葉の成長にエネルギーが使われてしまうんです。
葉っぱがなくなって寂しいですが、1か月も経てば脇芽も新しい葉っぱも出てくるので、楽しみに待ちましょう!
ちなみに、葉っぱは根元を残して切っても、数日たつとポロッと取れますから適当に切って大丈夫ですよ。
癒合剤を塗る
太めの枝を切った場合は、癒合剤を塗ると安心。
表面が平らになるように塗ります。
大きな幹に塗る場合はヘラなどがあると便利ですが、我が家のウンベラータは直径2センチほどなので、キッチンペーパーでサッとならしました。
塗りたてはグレーっぽい色をしているんですが、乾くと黒っぽい色になります。
切った枝を挿し木する
切った枝を挿し木する場合の手順は以下の通り。
- 成長点が3か所くらい残るように枝を15~20センチくらいに切り分け「挿し穂」を作る
- 上の方の葉を1〜2枚残してそれ以外はすべて切る
- 樹液を洗い流し、水の中で切り口を斜めに切る
- 挿し穂を水に浸ける(2~3時間ほど)
- 鉢に底鉢石と土を入れる
- 土に水をやり、箸などで穴を開けておく
- 挿し穂を6で開けた穴に挿し、周りの土を軽く押して安定させる
- 風通しの良い明るい日陰で管理する
発根が確認できるまでは、土が乾燥し過ぎないように気を付けましょう。
水差しする場合は4まで同じ手順で、後は毎日水を替えればOKです。
まとめ:剪定して理想の樹形を作ろう
ウンベラータは剪定しないと、我が家のようにどんどん上に上にまっすぐ伸びていってしまいます。
大きく成長していくのも見ていて楽しかったのですが、このウンベラータは我が家の「シンボルツリー」ですから、もっとかっこいい樹形になってほしいと望んでいました。
今までは切る勇気が出ずに伸びるがままにしていましたが、最近は成長しすぎて上の方の管理が行き届いていなかったので、剪定してしっかり管理できるようにするのは本当に大事なことだと思いました。
今後は素敵な樹形を目指すのはもちろん、木の健康維持のためにも定期的に剪定していきたいです。
観葉植物初心者にはなかなかハードルが高い「剪定」ですが、植物の管理にはとても重要。
剪定直後は葉っぱがなくなって少し寂しいですが、理想の樹形を目指して思い切って剪定しましょう!
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