週末婚という言葉を知っていますか?
週末婚は結婚して夫婦になっても、
平日は別々に暮らし、週末にはどちらかの家で一緒に生活を送るという結婚のスタイルです。
私たち夫婦は、春~秋まで別居し、冬だけ同居するイレギュラーな週末婚をしています。
週末婚なんて、結婚する意味ある?
なんて悪気なく聞かれることもしばしばですが、結婚って別に一緒に暮らすためだけにするものじゃないですね?
とはいえ、私たちも望んで週末婚を選択したというよりは
お互いの職場が遠く「仕事を続けるならしかたないよね」という感じで週末婚を選択しました。
今は週末婚を送りながら、これがベスト!という結婚スタイルを模索中です。
この記事では、週末婚を選んだ理由と、
実際にやってみて分かったメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。
夫婦の仕事
夫と私の職場は、有料道路を使わなければ車で片道約1時間半かかります。
夫の仕事は農家
夫は脱サラ農家で、雪がないときは日の出から日の入りまで働きます。
特に収穫期の夏は朝3時に起き、4時には仕事開始。
休憩をはさみながら午後7時過ぎまで働き、9時過ぎには眠ってしまいます。
ちなみに夫はハウス近くの実家で暮らしています。
私の仕事は事務
一方の私は一般企業で事務職(人事・労務)をしています。
勤務時間は午前9時から午後5時まで。
会社の近くのアパートに住んでいます。
残業はほとんどなく、上司や同僚にも恵まれており、仕事に不満はありません。
給料面でも福利厚生面でも地方では厚待遇な職場で、正直県内で今よりも条件がいい職場に転職するのは難しいと思います。
ちなみに、私は仕事を続けたいし、夫も私の気持ちを尊重してくれています。
夫が自営業なので、私が給与収入なのはリスクヘッジとしてもよいと思っています。
まあでもこうして書くと、
きゃりーが夫に合わせて近くに住めばいいんじゃない?
往復3時間くらいの通勤、都会では普通だよ!
と思われる方も多いと思います。
でも、私たちが住むのは東北、雪国。
様々な壁が立ちはだかります。
新婚30代夫婦が週末婚を選んだ理由
運転が大変
私が夫に合わせると、夏場はなんとか通勤できるかもしれませんが、
冬場は道路が激しく混雑します。
そして何より凍結や吹雪による交通事故も心配です。
また、私はかつて外回りの仕事をしていて体調を崩したこともあり、
長時間の運転を毎日するのは体力面でも不安があります。
じゃあ、中間地点で一緒に住むのは?
これも、正直微妙な選択肢です。
先ほども話した通り、夫は日の出から日の入りまで仕事するので、
なるべく通勤時間は短い方がいいですし、
ハウス栽培しているので、苗を植え始めたらこまめなハウスの温度管理が必要です。
ハウスまで45分の距離に住むのは現実的ではありません。
冬は農閑期
冬は夫にとって農閑期。
確定申告の準備をしたり、短期のアルバイトをしているので休みではありませんが、言ってしまえば、どこでも仕事ができる状態になるんです。
通勤が大変な冬にその状態になるので、
できれば冬は私の職場に近いところで暮らしたい…!
と思ってしまいます。
そこで、冬期間だけは私の自宅で同居、あとは週末婚という形をとることにしました。
これが現時点では夏も冬もお互いに無理をしない暮らし方なのかな、と思っています。
週末婚のメリット、デメリット
私たちは2021年2月に入籍し約半年間、週末婚をしてきました。
そこで感じたメリットとデメリットをお伝えします。
ちなみに婚約期間中の12月~2月は同棲していたので、同居と別居の違いも一応分かります。
週末婚のメリット
自分の時間が自由に使える
やはり1番はこれです。
ブログを始められたのも、自分の時間があるからこそだと思っています。
私はブログ初心者なのもあり、最初の設定にはめちゃめちゃ苦労しました。
さらにCocoonで始め、ロゴもプロフィールアイコンも手作りしたので、カスタマイズには四苦八苦。
家に帰ってご飯とお風呂以外の時間はブログを作ってたので、別居婚じゃなかったら開設までにもっと時間がかかったでしょう。
だって、夫と暮らしていたら、
もう少し夫婦の時間をとったり、家事に時間を割いていたと思うんです。
さすがに夫がいたら「素うどんだけ」とかはやらないはず…多分…
ですから、ブログ以外でも、イラストを描いたり、ゲームをしたり、趣味や副業に没頭したいタイプは週末婚がかなりおススメです。
自分のペースで家事ができる
私は夕食と朝食の食器洗いを一気にやるレベルのズボラなのですが、
一方の夫は常識人で、こまめに片づけたい人。
そういう家事スタイル(というか私のズボラさ加減)の違いで喧嘩になったことがあります。
ごめんってばーーーーー!
私もだいぶ反省して、夫がいる時は一緒に洗い物などの家事をすることが多いです。
でも週末婚なら平日の家事は自由!そして自己責任!
散らかっていても、ご飯が素うどんだけでも、洗濯しなくても、迷惑をこうむるのは自分だけ。
家事は喧嘩の種になりやすいから、そういう面ではお互いにストレスなく過ごせます。
相手を大切にできる
会える時間が限られているからこそ、会える時間は相手を優先してあげたい、という気持ちがお互いに芽生えます。
私は毎日仕事を頑張っている夫にゆったりとした時間やリフレッシュのための時間を過ごしてもらえるように努めるし、夫も私のために忙しい合間を割いて食事をしたり、出かけたりしてくれます。
また、平日もラインや電話でこまめに連絡を取ったり、週末に2人でしたいことを考えたりするので、
お互いを想う時間は同居夫婦に劣らないです。
来週は収穫を手伝おうかな♪会えるのが楽しみー!
週末婚のデメリット
生活費を折半できない・交通費がかかる
私たちの場合は私がアパートを借り、夫は実家住まいなので家賃などは掛かりませんが、結婚のメリットである「生活費の折半」はできません。
また、どちらかが実家でもない限り、家賃と光熱費の基本料金は単純に2倍。
使用料金も、冷蔵庫やエアコンを別々に使うと思うと一緒に暮らすよりは増えますよね。
また、週末に会いに行くための交通費も意外と馬鹿にならない出費です。
近場で週末婚をする夫婦はあまり気にならないかもしれませんが、生活拠点に距離があると、移動はかなり大きな課題です。
毎週一人で長距離を移動するって結構疲れるので、新幹線や高速道路を活用するのも一つの手ですが、費用はそれなりにかかってしまいます。
病気の時に心細い
付きっきりで看病してほしいとは思いませんが、
病気の時って買い物に行くのも大変だし、一人で病院に行くのが難しいこともあります。
こんな時に夫がいたら病院まで車を出してって頼むのに…
っていう場面でも、自分一人で対処しなきゃいけない。
救急車を呼んだ方がいいのかもしれない場面で、判断を誤って我慢してしまい手遅れにーーなんてことも想像してしまいます。
つい先日、熱を出してしまった時は繁忙期の夫を呼ぶのはあまりに忍びなくて、両親に助けてもらってしまいました…(PCR検査は陰性でした)
いつまでも手のかかる娘でごめんよ…
話し合いがしづらい
コロナ禍ということもあり、結婚式も新婚旅行もできていないのですが、一応計画はしています。
ただ、込み入った相談とか、資料を見ながらの話し合いは電話やラインではしづらいです。
平日に話し合うことができないので、
週末会った時に○○について話し合おう!と決めておくのがとっても重要になります。
まとめ 週末婚を楽しもう!
メリットもデメリットもある週末婚。
私たちもこの形がずっと続くかどうかはまだわかりません。
でも今は「週末婚」という生活スタイルを存分に楽しみたいと思います。
これから週末婚を選択するカップルの皆さんも、絶賛週末婚中の皆さんも、
例えば、平日会えない分、連絡を頻繁にしたり、移動時間も楽しめるように工夫したり、週末に会った時に何をしたいか考えたり、
週末婚のデメリットをメリットに変えられるよう、工夫をしながら楽しんでいきましょう!
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